2015.11.30
2015年11月28日、東京・品川の日本マイクロソフト株式会社様のセミナールームにて、Movable Typeを中心としたイベント「MTDDC Meetup TOKYO 2015」を開催しました。
200名を超える方々にご参加いただき、盛況のうちに無事終了しました。
基調講演は、「Road to Next MT」と題して、シックス・アパート株式会社CTOの平田大治様よりMovable Typeの現状とこれからについてお話しいただきました。
前半はMovable Typeの現状の話で、Movable Type 6やMovable Type.netのメリット等をご紹介いただきました。
クラウド版やMoable Type.netなど、保守をまかせられるサービスがあることや、セキュリティを重視しているところなどが、メリットとして挙げられました。
そして、後半ではMovable Typeの今後の方向性についてのお話でした。
マルチデバイスに対応しやすくすることや、セキュリティを高めること、また運用を続けやすくしやすくすることなどが取り上げられました。
UXも改良が必要とのことで、次期バージョンでは管理画面も新しくなるようです。
基調講演のスライドは以下の通りです。
基調講演の後は、4トラック平行で、全部で25のセッションを行いました。
レポート担当は1人だったので、各時間帯に受講できた1セッションずつのレポートとみとなりますが、ご容赦ください。
株式会社ミツエーリンクス/言問株式会社の藤田拓様から、CMSの機能の栄枯盛衰などをお話ししただきました。
ブログのコメント機能のように、一時はもてはやされたものの、スパムの温床になってすたれた機能もあります。
承認フローの機能のように、いざ運用してみると、意外と運用がうまく回らない機能もあります。
また、最近ではデジタルマーケティング系の機能をCMSに取り込むことが増えていますが、これらはCMSに取り込むよりも外部サービスとの連携した方が良い場合もあります。
機能が多ければ良いというわけではなく、いかに運用をうまく回せるかということが重要で、その観点からCMSを選ぶ必要性を感じました。
株式会社ロフトワークの小野村香里様、川竹敏晴様、菊地充様、齋藤実帆様から、学習院大学と学習院女子大学のサイト構築を例に、Movable Typeでのディレクションについてお話しいただきました。
ロフトワークでは、PMBOKに基づいてプロジェクトを管理しているとのことです。
プロジェクトの体制づくりから、要件定義、情報設計や仕様策定、Movable Typeでの構築、コンテンツの登録までの流れを、具体的に解説していただきました。
学習院女子大学サイトでは、以前からMovable Typeを使っていましたが、ページ数の増大に伴って再構築に時間がかかるようになり、また管理画面のレスポンスも悪くなっていたそうです。
また、サーバーの保守をできるような人もいないとのことです。
これらの問題を解決するために、リニューアルを機にMovable Typeクラウド版に移行したというお話もありました。
株式会社オロの稲垣雄磨様から、Movable Typeでサイトを構築した後で起こりがちなトラブルについてお話をいただきました。
以下のような事例と解決方法をお話いただきました。
参加の皆様も、「よくある」という印象を持たれていたようです。
株式会社LIGの徳山翔悟様から、Movable Typeでの実際の案件実装時の苦労話や改善したい点などをご紹介いただきました。
各案件とも、記事と記事の関連付けなど、オブジェクト間の関連付けをどうするのかというところで、苦労する点が多かったようです。
Movable Typeだけで無理に実現せずに、PHPと組み合わせるなどして対処してきたとのことでした。
bit part合同会社の奥脇知宏様、柳谷真志様と、長谷川広武様、國分亨様の皆様から、リモートワークについてのお話をいただきました。
離れたところに住んでいるメンバーで効率よく分業するにはどうすれば良いかということについて、まとめたお話でした。
文書化、明確化、自動化などを組み合わせて、各メンバーがスムーズに作業できるように工夫されていることがよく分かりました。
アルファサード株式会社の野田純生様より、よりよいテンプレートを書くことについてのお話でした。
Movable Typeのテンプレートタグでは、ある程度はロジック的なことを書くこともできます。
しかし、テンプレートタグで無理にロジックを組むと、後で修正するのが困難になるなど、デメリットがあります。
そこで、テンプレートを書く際に、MVC(Model-View-Controller)を分離することを意識すべきだといった内容でした。
また、複雑な処理はテンプレートタグで無理やりどうにかしようとせずに、プラグイン化した方が良いといったお話もありました。
自分でプラグインを作れないなら、MTQに要望を上げてみるなどしてみてはどうかといった提案もありました。
懇親会にも多くの方にご参加いただきました。
また、懇親会の中でLT大会も行いました。
飛び入り参加もあり、盛り上がりました。
さらに、MT東北の方から、来年6月にMTDDC Meetup TOHOKU 2016を行うという宣言もありました。
来年に期待したいです。
MTDDC Meetup TOKYO 2015に多数の方々にご参加いただきました。
皆さま大変ありがとうございました。